団体からのお知らせ・インタビュー

2024 / 02 / 10  10:19

[3/4@札幌エルプラザ]支援協議会事業報告会&さぽーとほっと基金など助成金・補助金に関する説明会

[3/4@札幌エルプラザ]支援協議会事業報告会&さぽーとほっと基金説明会

新型コロナウイルス感染症対策活動団体支援協議会は、2023年度さぽーとほっと基金採択団体および応募団体を対象とした、相談窓口、伴走支援事業のため、このたび報告会を行なうこととしました。今回の伴走支援では10団体にお申し込みいただき、団体の皆様へヒアリングを行い、団体の皆様とともに課題の整理・見直しを行って必要な支援や支援の方向性を検討し、訪問やオンラインにより面談を重ねて、団体の課題解決や目指す姿の実現を応援しました。報告会では支援の概要や最近の助成金の動向などについてお伝えします。

さぽーとほっと基金令和6年度助成における変更点、地域課題解決のためのネットワーク構築事業に係る補助金の説明も併せて行います。

ぜひご参加ください。

 

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●日時/2024年3月4日13:30~16:10

●場所/札幌エルプラザ2F 会議室1・2

●参加無料・定員40名(申込先着順)

●参加者募集期間/2月13日(火)から2月29日(木)まで ※お申し込みは先着順として、定員になり次第、締め切ります。

●お申し込み/メール(kyougikai@hnposc.net)または下記リンクよりお申し込みください。

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btn_01project2.gifプログラム

第1部 新型コロナウイルス感染症対策活動団体支援協議会報告
   「NPO活動におけるこれからの資金調達、「共感」の集め方」
  ・伴走支援等の非資金的支援付きなど最近の助成金・補助金の動向・テーマ
  ・共感を集め、事業を成功・発展・継続させるために必要なこと、課題、成功事例

第2部 さぽーとほっと基金 令和6年度助成における変更点について

第3部 地域課題解決のためのネットワーク構築事業に係る補助金について

 

【お問い合せ・申込先】
新型コロナウイルス感染症対策活動団体支援協議会 事務局

(北海道NPOサポートセンター内 担当:高山・中西)
電話:011-200-0973(平日10時~18時)
FAX:011-200-0974
メール:kyougikai@hnposc.net

 

 

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2024 / 01 / 19  11:14

[インタビュー]座長・鈴木喜三夫とともに~座・れら 戸塚さん

[インタビュー]座長・鈴木喜三夫とともに~座・れら 戸塚直人さん

座・れら
劇作家・山田太一作品を通じて考える超高齢社会と生きることと死ぬこと
(令和5年度札幌市市民まちづくり活動促進助成金 長内芸術振興基金助成事業)

 
座・れらは、札幌を拠点に新劇の伝統に立脚し、人の気持ちに寄り添い、人の心に響く良質な演劇作品を多くの人と共有しようと活動しているアマチュア劇団です。本業を持ちながら旗揚げ公演以来18回の本公演や若手の育成公演などをおこなっています。

今回は旗揚げメンバーで演出家戸塚直人とつかなおひと)さんにお話を伺いました。

 

※右写真:戸塚さん(座・れら事務所にて)

 

 

btn_01project2.gif持続可能な演劇を目指す

― まず、団体の活動などについてお伺いします

職業演出家の鈴木喜三夫を中心に、2009年3月に4名で発足した劇団です。現在の団員は私のように仕事を持ちながら10名が参加しています。主な活動は演劇公演ですが、演劇誌「風」の発行を通じて、演劇を行うことはどういうことかの考察なども行っています。座名の「れら」はアイヌ語で「風」という意味です。観客を含めた参加者が納得し、高い満足感を得られるような持続可能な演劇を目指しています。

1931年生まれの92歳で道内最高齢の演出家の鈴木喜三夫は、民主的に舞台つくりを進め、「俳優がいかに舞台で生きられるかを手助けするのが演出家の仕事だ」と言います。そのため稽古場は常に和やかな雰囲気です。

 

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演出家の鈴木喜三夫さん(10月28日プレ企画時)

 

 

btn_01project2.gif生き死にを共に考える機会を、芝居で

今回のさぽーとほっと基金の助成事業についてお伺いします

超高齢社会を我が事として捉え、いかに生きて、いかに死ぬかということを、山田太一作品を通じて考えるため企画しました。8月にはプレ企画として鈴木喜三夫が演出の山田作品の紹介と山田太一作『林の中のナポリ』の試演会をおこないました。10月には文化芸術交流センターで同様の企画を実施しました。12月1~3日には座・れら第19回公演『林の中のナポリ』を計5公演おこないます。

『林の中のナポリ』は、客足が途絶えた高原のペンション「林の中のナポリ」にたどり着いた高齢女性が主人公です。高齢女性の生き様を軸に周囲の人々の思いが浮き彫りになっていく山田太一ならではの作品です。とても良い芝居に仕上がっていますので、ご期待ください!

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演出家鈴木喜三夫と劇作家山田太一を語る会と『林の中のナポリ』公開稽古(10月28日)の様子

 

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座・れら第19回公演『林の中のナポリ』(本公演)より

 

 

btn_01project2.gif気づきを共有できる芝居を多くの人に知ってもらいたい

― 今年度は支援協議会が伴走支援を行っていますが、特に期待していることをお聞かせください

運営の基本は入場料収入ですが、赤字のときは団員が補っています。良質な作品つくりにはどうしても経費がかかり、多くの公演は赤字で、運営はうまくいっているとは言えません。観客動員のために外部に発信していく効果的な方法があれば教えてほしいです。助成金の申請についてもアシストしていただけると助かります。

 

― 今後の活動について教えて下さい

コロナ下では、演劇など文化芸術は生活に必須ではないと思われたようで、多くの公演等が中止に追いやられました。ほんとうはなくてはならなかったと思います。人は食べ物だけで生きられるわけではありません。芝居づくりは気づきの連続です。私たちが気づいたことを、できれば皆さんと共有したいと願っています。ホームページやSNSも充実させたいと思います。

  

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インタビューを振り返って
 私にとって劇団のイメージは、大学に結びついていて、そのためか、活動は難しい理論に支えられているのだろうなと思っていましたが、観る側によって気づくところも異なる、気づきの機会としての演劇のことを、分かりやすくお話ししていただきました。コロナ感染症の時期に、当たり前のことが当たり前でなくなったときに、何が大事であったのかに気づかされることもありました。そのような気づきの機会をつくる活動がこれからますます必要になると感じました。(高山)

 

 

インタビュアー 
高山大祐(たかやまだいすけ)
北海道NPOファンド


※インタビューは、2023年9月23日に座・れら事務所にて行いました。

 

 

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2023 / 12 / 01  15:08

[インタビュー]心のメンテナンスを自分でできるように~ホリスティックケア協会 森さん

[インタビュー]心のメンテナンスを自分でできるように~ホリスティックケア協会 森さん

一般社団法人ホリスティックケア協会
心のケアを自分で行い楽観脳を創る「キラリノート」を社会と学校に普及させ、子供達にメンタルの整え方を教授し心の成長と進化する力を育む事業
(令和5年度札幌市市民まちづくり活動促進助成金 まちづくりの推進分野)

 

一般社団法人ホリスティックケア協会は、協会オリジナルの『キラリノート』を使い、メンタルに特化した自己啓発講座をオンラインにて開催しています。

今回は代表理事森由佳子もりゆかこ)さんにお伺いしました。

 

※右写真:森由佳子さん

 

 

btn_01project2.gif心の不調を自分で整えられるノートを開発

― まず、団体の活動などについてお伺いします

2015年に団体を設立し、誰でも受講できるメンタルに特化した自己啓発講座を開催しています。オリジナルの『キラリノート』に書くことで、自分の心を整えたり、不安な感情を解消したり、自分がやりたいことを成し遂げるためにはどうすれば良いのか、といったことが自分で整えられるようになります。

オンライン講座は、『キラリノート』に感情を書き、自分自身と向き合っていくものですが、動画や呼吸法、ワークショップなども取り入れています。さらに、認定講師制度を設けています。私たちと共に講師として活躍していただく方を養成して、この講座自体を広めていきたいと思っています。 

 

― 『キラリノート』について詳しく教えてください

私がセラピストの仕事を通じて苦しんでる方にたくさん出会い、どうにかできないかと考え、自分自身も苦しい思いをしたことがありました。ちょうどその頃、認知行動療法に出会い、私自身が一瞬で明るくなったことを実感しました。自分の考えの‟癖“のようなものを変化させ、ネガティブ脳をポジティブ脳に変えるようなイメージです。

書籍やセミナーでの勉強はもちろんですが、大学の心理学科に通い学び直し、心理系の資格も取得しました。脳科学者の中野信子先生や、精神科医の樺沢紫苑先生らは、私がとても好きで影響を受けた方たちです。この方々から学んできたものを実際に試し、効果がとても高いものを集め、さらに自分の気持ちを解消できたものを組み合わせることで、このノートを作りました。制作にあたっては多くの方にご協力いただき、実際に試しながら何回も作り直し、完成するまで2年ほどかかりました。

 

― さぽーとほっと基金の助成事業についてお伺いします

『キラリノート』を社会や学校に普及させることを目的に申請しました。当初、子ども向けに作成したいと思っていましたが、私が実際に体験しながら作ったので、最初に社会人用ができました。次は10歳から中学3年生までの子ども用、そして高校生から大学生までの学生用というものを作りたいと考えていて、これから学校に普及させていきたいです。

 

 

btn_01project2.gif多くの人が効果を実感。受講後も手厚くサポート

― 講座の概要を教えてください

講座には5つのカテゴリーがあります。最初は約30分の動画を見ながら、自分で『キラリノート』を書いていくので、1カテゴリーにつき30分から1時間ほどかかります。その後、グループになり90分のワークショップを行います。これをZoomで約3か月間かけて行っています。

また、講座を受けたら終わりではなく、ここからが本番だと思っています。講座は心のメンテナンスを日常的に自分でできることを目的としており、受講だけでは独り立ちするには時間がかかる上、難しいところもありますので、きめ細かいサポート体制を作りました。

 

― 講座の反応はいかがですか

オンラインということもあり全国から延べ100名以上が受講しています。受講者には向上心のある方が多いですが、会社の人間関係や、家族との関係、親から暴力を受けていたという方など、様々な悩みを抱えている方がいらっしゃいます。

実際に受講し、効果を実感された方からは、「とても良いものだね」という感想や、講師になりたいという声をいただきました。ご自身の気持ちが変化してくることを実感できるので、やってるうちにどんどん楽しくなってくるようです。

また、コロナ禍を機に自分の得意分野をオンライン事業で起業したいが、どうしたら良いかわからないといった方が多くいらっしゃいますので、その中でも特に女性起業家の皆さんに受講していただきたいと思っています。しかしながら、インターネットの情報が多くなった昨今、集客がとても難しくなりました。

 

― どのように活動に関わることができますか

ぜひ、認定講師を目指したい方に関わっていただきたいと思っています。コンテンツも揃っていますので講師になることは難しくありませんし、何を学んで何を教えなければいけないということも一切ないので、関心や気力さえあればできると思っています。いずれ子ども向けの『キラリノート』を作りたいと考えていますので、協力してくださる方がいると嬉しいです。怒りの感情などの苦しい思いを、自分で簡単に解放できるとすごく楽になります。一緒に広めていただける方に協力してもらいたいと思います。

 

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講座の様子①

 

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講座の様子①

 

  

btn_01project2.gif唯一無二のメソッド

― 森さんが考える強みと弱みはなんでしょうか

やはりキラリノートが一番の強みです。認定講師はコロナ禍でやめざるを得ない方もいらっしゃいましたが、講師が増えて助け合えるような関係になるとさらに強みが増すと思っています。現在は、ほぼ1人で活動をしているので、意思決定は早いというメリットがありますが、これから雑務が多くなってくると大変だなと思っています。

コロナ禍については、結果的に追い風になったのではないかと思っています。コロナの行動制限緩和で再びリアルで会うこともできるようになりました。ただ、情報過多になり、活動当初の8年前には居なかった同業者が、今では多くなったと感じるようにもなりました。『キラリノート』はオリジナルツールですし、似ていたとしても、完全に同じものは無いと思っています。ただ、キラリノート講座の知名度は、告知の仕方が悪いのか、まだまだ浸透していないというのが実態です。

 

― 今年度は支援協議会が伴走支援を行っていますが、特に期待していることをお聞かせください

伴走支援を申し込んだ動機としては、SNSの活用を含め,集客がうまくいっていないことが大きな理由です。私がSNSを使って団体の発信を行っていますが、SNSの種類によって雰囲気も違いますし、飛び交ってる言葉も違いますから、どう表現したら良いのかわからず苦手です。とは言っても、経営者としては頑張らなければならないところなので、SNSを使った集客に関する部分については特にお力を頂きたいと思っています。

 

― 今後の展開について教えて下さい

学校の先生方に講座を受けてもらいたいと思っています。はじめに社会人用の講座を受けて効果を実感してもらってから、次に子ども用の講座を先生方に体験していただくことが理想的だと思っています。

受講した方々から「子ども用を早く作ってほしい」と言われたこともありますが、社会人用と子ども用とでは、本質的なものは変わりませんので、早く子ども用を作りたいと思っています。

 

 

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インタビューを振り返って
ホリスティックケア協会さんは、『キラリノート』に書いていくことで、自分を見つめ直して、自己肯定感を高めていくことを目指されています。自由な発想を重視するNPO活動においても、コンプライアンス、ガバナンスの要求は以前よりも高まっており、職場の人間関係や活動現場や情報発信において神経を使う場面が増え、悩みを抱えている方も多いのではないかと思います。こうした活動のニーズは、今後も増えていくと思われますので、これからの展開に期待したいです。(高山)

 

インタビュアー 
高山大祐(たかやまだいすけ)
北海道NPOファンド
※インタビューは、2023年9月6日に北海道NPOサポートセンター事務所にて行いました。

 

 

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2023 / 10 / 18  11:29

[インタビュー]トラブルの受付と講座の開講は事業の両輪~消費者支援ネット北海道 大嶋さん・小森さん

[インタビュー]トラブルの受付と講座の開講は事業の両輪~消費者支援ネット北海道 大嶋さん・小森さん

NPO法人消費者支援ネット北海道
成年年齢引き下げに伴う若年者向けの消費者被害防止のための事業
(令和5年度札幌市市民まちづくり活動促進助成金 まちづくりの推進分野)

 

消費者支援ネット北海道は、不当な勧誘や不当な契約で被害を受けた消費者に代わり、差止請求訴訟を行なうことができる適格消費者団体として2010年に認定を受け、活動を行ってきました。並行して、消費者のための教育・啓発活動にも取り組んでおり、教材の作成やセミナーの実施、地域における消費生活協力員養成講座などを開催してきました。

今回は、理事で消費生活アドバイザーでもある大嶋明子(おおしまあきこ)さんと小森公一(こもりこういち)さんにお話を伺いました。

 

※右写真:インタビュー時の様子。左から大嶋さん、小森さん

 

 

btn_01project2.gif全国に4団体しかない特定適格消費者団体のひとつ

― まず、どのような活動をされている団体なのかを教えてください

2007年に国が一定の要件を備えた消費者団体に対して、消費者に代わって訴訟を起こせるという「消費者団体訴訟制度」が導入されたのを機に、差し止め請求などができる権限を持った「適格消費者団体」というものができました。そこで、この適格消費者団体になることを目指して、北海道生活協同組合連合会(北海道生協連)・北海道消費者協会が幹事団体となって、法曹界などの各方面に呼びかけて作った団体が、私たち消費者支援ネット北海道(ホクネット)です。これまでに、事業者に対して法に基づく申し入れを延べ200件近く(事業者数で約180社)に行ってきました。

2016年に消費者裁判手続特例法が施行され、「特定適格消費者団体」による被害回復の訴訟が可能となりました。消費者裁判手続特例法に基づき消費者が受けた被害について、訴訟と裁判手続きを行うことで、直接的に消費者の被害回復ができます。私たちは、2021年にこの特定適格消費者団体を全国で4番目※に付与されましたが、これはとてもハードルが高く、認定までの道のりがかなり大変でした。

※2023年10月現在、東京都・大阪府・埼玉県の消費者団体1団体ずつが取得しています。

 

― 弁護士や法律学者などの専門家はどのように協力されているのでしょうか

適格消費者団体に認定されるには、消費者が受けた被害を消費者から通報を受けて消費者関連法に基づいた検討をする部門を設けなくてはいけません。そのためには、理事などの役員として団体に在籍している者以外にも、法律家、弁護士、司法書士、法学の先生と、現場の情報として消費生活相談員による検討部門を作り、申入書を作成するとういう流れになっていますので、常に専門家と協力しながら活動を続ける必要があります。

 

― 通報の状況はいかがですか?

これまでもずっと通報を受け付けているのですが、ちょうど「特定」の認定を受けた前年に、通報が3倍に増えたことがありました。消費者センターからの紹介の方が多いのですが、情報提供を受けて団体として動くというようなことを消費者センターがある程度説明してくれるので、通報してくれる消費者が少しずつ多くなってきました。相談機関としての看板もありますので、「こういう相談があるんですけど……」と言って来られる消費者もいます。その場合はお話を聞いた上で消費者センターをご案内することもあります。

 

 

btn_01project2.gif若年層に寄りそう支援を展開

― 今回の助成事業についてお伺いします

「成年年齢引き下げに伴う若年者向けの消費者被害防止のための事業」になります。私たちも毎日のように消費者トラブルに関した通報を受けていますが、その中でも特に、若年者の副業や脱毛エステサロンなどによるトラブルでの通報というのが一定数あるので、専門家の担当者を置いて対応しようということで申請しました。

受け付けた通報をもとに、大学や専門学校などに対して、学生さんたちがこんなトラブルに遭っていないかといった情報をお互いに交換し合い、講座を開催しています。通報の受付だけだと受身的ですが、講座は先手を打つためのもので、通報で実態を聞きながら、これまでに2校で学生向けの講座を開催しました。トラブルの受付と講座の開講は事業の両輪となっています。

 

― この事業を行おうとした背景や理由をもう少し詳しく教えてください

特定適格消費者団体になってすぐに始めたのが、脱毛エステサロンの問題でした。消費者センターからの情報提供もあったのですが、脱毛エステサロンのトラブルは、事業者の経営が傾いていたにも関わらず、永久脱毛と謳い一括前払いで30~40万円という高額な金額を請求し、実際にはそのサービスを受けられなかったというものでした。

事業の譲渡先には消費者への債務を一切引き継ぎすることなく、消費者への対応はしないどころか営業実態もなく、破産せずに何もしていないという状況だったのです。言ってみれば、私たちではどうにもならない状況でした。ただ、未だに「どうしたらいいのか」と、若い方を中心に通報があるのですが、そうなってしまうともう解決できません。受身だけでは消費者トラブルは減らせない、啓発も同時にやらなければいけないと思いました。

若い方には少しでも良いので「こういう事例があった」ということを聞いていただければと思う気持ちが強くあります。

 

― 実際に講座を進めてみた感想や手応えをお伺いします

講座では、実際に投資詐欺やクレジットカード詐欺などの実例を交えてお話をしています。一般の方だと、聞きたくて来られるので一生懸命聞こうとしますが、学生向けだと身に覚えのある人は耳を傾けてくれるような感じがするものの、自分には関係ないと思ってる人は話を聞いてくれないといった部分で難しいなという感じはありました。ですが、最後の方では質問も出てくるなど、それなりに手応えがあったのかなと思っています。

 

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セミナー時の様子

 

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学生から質問も

 

 

 

btn_01project2.gif自分には関係ないとは思わないで。一緒に消費者被害を防ぎましょう

― 若い方を含めてメッセージをお願いします

トラブルは意外と身近にあります。自分には関係ないみたいに思っている人もいますが、今は関係なくてもいつトラブルに巻き込まれるかわかりません。要するに悪質業者はプロなので、話がうまいから誰でも騙されます。だから自分は関係ないと思わないで、しっかり学んでおいてほしいと思います。

 

― こちらの活動に関わりたいという人はどのような関わり方ができますか?

ボランティアはいつでも募集しています。一緒に法的検討を行う場では、専門家と専門家による非常に高度な議論に接することができますし、民法や特定商取引法などの身近な法律に基づいて解釈するという、滅多にない実践の機会です。特に弁護士になりたての方には勉強になると思います。裁判で争うには理論武装が必要です。委員会ではいろいろな方向の考え方をそれぞれが出し合うので、解釈の仕方はとても勉強になると思います。これから法律家を目指す学生さんなどは、ぜひ当団体へ来てください。いい勉強になりますし、ぜひ一緒に活動して消費者被害を防ぎましょう。

 

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インタビューを振り返って
消費者支援ネット北海道さんは、全国的にも4つしかない特定適格消費者団体として、これから活動がますます増えていくと考えておられ、今回のさぽーとほっと基金の伴走支援では、ICTを活かした事務作業の効率化を目指しています。相談内容も時代に応じて急速に変化する中で、組織運営においても新しいやり方を模索する姿勢に感銘を受けました(高山)

 

インタビュアー 
高山大祐(たかやまだいすけ)
北海道NPOファンド
※インタビューは、2023年8月22日消費者支援ネット北海道事務所にて行いました。

 

 

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2023 / 10 / 04  14:38

[インタビュー]子育てを喜楽に~相互支援団体かえりん 星野さん

[インタビュー]子育てを喜楽に~相互支援団体かえりん 星野さん

一般社団法人相互支援団体かえりん
おさがり交換会開催とコドモフリマ会場併設
(令和5年度札幌市市民まちづくり活動促進助成金 イオン環境基金助成)

「ワンオペ育児」という言葉が一般化するほど母親が一人で育児を担うことが多い現代の日本。相互支援団体かえりんでは、様々な子育ての問題を自分たちで解決するため、“相互支援”を定着させることを目指し、おさがり交換会を始めとする“子育てが喜楽になること”を企画・実施しています。

今回は、代表星野恵(ほしのめぐみ)さんにお話を伺いました。

※右写真:コドモフリマの様子

  

btn_01project2.gif子育てを喜楽に 産後をHappyに

― まず、かえりんの活動について教えてください

かえりんは、産後にうつ病になってしまう女性へのアプローチとして、産後うつ未然防止を目的に掲げ、2016年に市民団体として立ち上げました。産後に家に引きこもりがちになってしまう女性たちに、自発的に家から一歩出てもらう活動ということで、おさがり交換会を開始してもう8年になります。
活動地域は札幌市内がメインですが、室蘭でも常時活動していますし、千歳、北広島、江別など、札幌以外での活動範囲も広がっています。

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新生児〜150サイズの子ども服が並びます

 

btn_01project2.gif幅広い年代の親の悩みを解決する仕組みづくりをしたい

 ― 今回の助成事業について教えてください

おさがり交換会「おさがりくるりん」を開催します。子どもが大きくなって着られなくなった洋服で、まだ着られる状態のものを持参していただいて、欲しいという方に提供するという活動です。妊婦さんから10歳ぐらいまでのお子さんを持つご家庭を対象としています。

それから、おさがり交換会と並行して、「コドモフリマ」という活動を始めました。家にあるおもちゃなどの不用品を持ってきてもらい、安いものだと10円から、高くても500円までで、子ども自身が出品・出店します。実際に売れるかどうかはやってみるまで分からなかったんですけど、ほぼ完売でした。現状では出店してくださる方がまだ少ないので、こういった活動をしていることを広く認知してもらい、参加者を増やしていくことが今後の課題ですね。

コドモフリマをおさがり交換会と並行して開催していくことで、より幅広い年代の親の悩みを解決する仕組みを作りたいと思っています。子どもが大きくなるにつれて、親の悩みや課題は大きく変化します。例えば、コドモフリマでは子どもの金融教育という課題を解決するための役割を担えると考えています。現在はマネースクールなどの金融教育のコンテンツが増えてきていますが、情報の精査が非常に難しくて課題解決が進まないのではということを感じていたので、コドモフリマの活動で、実際に自分で値段を考えて物を売買することを通じて、「お金ってなんだろう」と子どもが考える機会になれば良いなと思っています。それと、コロナ禍においてコミュニケーションの機会が少なくなった中で、日常生活では味わえないような交流の場を提供したいというのもあります。

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おさがり交換会の様子。みなさん持ち帰り専用の袋に詰めます

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コドモフリマでは、子どもたち自身がお店番も。

 

btn_01project2.gif活動を拡げていきたい!

― 今後の活動についてお聞かせください

コドモフリマを開催する場所を拡大していきたいです。様々な地域の商業施設でお祭り的な感じで開催したいです。まずは全道が目標ですね!また、コドモフリマやおさがり交換会を継続的に実施できるように、組織基盤を構築したいと思っています。色々なステークホルダーと連携して、取り組みの輪を広げていきたいです。

― 今年度、当協議会メンバーによる伴走支援を行っています。伴走支援に期待することをお聞かせください

今回、ご協力いただける多くの人の想いを大切にしながら、それを活かしてビジョン・ミッションの実現に近づくために伴走支援を希望しました。ありがたいことに、かえりんの活動を応援してくれる人がたくさんいます。それをしっかりと受け止め、形にしていくための組織の仕組みを構築したいです。具体的には、個人・法人会員等の設定、企業や自治体と連携できる基盤づくりに挑戦したいと考えています。

 

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インタビューを振り返って
産後うつ防止に向けて真摯に活動を継続してきたからこそ、かえりんには、たくさんの仲間や応援者がいます。その応援をしっかりと受け取り、活動を展開していくためにも、足腰の強い組織基盤を一緒につくっていきましょう!また、応援していただける人や組織の想いを活動に活かしていくためにも、より良い支援メニューを一緒に構築していければと思います。(久保)

 

インタビュアー 
久保匠(くぼたくみ)
北海道NPOサポートセンター

※インタビューは、2023年8月29日にエルプラザにて行いました。

 

記事作成 
森田涼雅(もりたりょうが)
北海道NPOサポートセンター夏季インターン

北海学園大学2年

 

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