団体からのお知らせ・インタビュー

2023 / 10 / 04  14:38

[インタビュー]子育てを喜楽に~相互支援団体かえりん 星野さん

[インタビュー]子育てを喜楽に~相互支援団体かえりん 星野さん

一般社団法人相互支援団体かえりん
おさがり交換会開催とコドモフリマ会場併設
(令和5年度札幌市市民まちづくり活動促進助成金 イオン環境基金助成)

「ワンオペ育児」という言葉が一般化するほど母親が一人で育児を担うことが多い現代の日本。相互支援団体かえりんでは、様々な子育ての問題を自分たちで解決するため、“相互支援”を定着させることを目指し、おさがり交換会を始めとする“子育てが喜楽になること”を企画・実施しています。

今回は、代表星野恵(ほしのめぐみ)さんにお話を伺いました。

※右写真:コドモフリマの様子

  

btn_01project2.gif子育てを喜楽に 産後をHappyに

― まず、かえりんの活動について教えてください

かえりんは、産後にうつ病になってしまう女性へのアプローチとして、産後うつ未然防止を目的に掲げ、2016年に市民団体として立ち上げました。産後に家に引きこもりがちになってしまう女性たちに、自発的に家から一歩出てもらう活動ということで、おさがり交換会を開始してもう8年になります。
活動地域は札幌市内がメインですが、室蘭でも常時活動していますし、千歳、北広島、江別など、札幌以外での活動範囲も広がっています。

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新生児〜150サイズの子ども服が並びます

 

btn_01project2.gif幅広い年代の親の悩みを解決する仕組みづくりをしたい

 ― 今回の助成事業について教えてください

おさがり交換会「おさがりくるりん」を開催します。子どもが大きくなって着られなくなった洋服で、まだ着られる状態のものを持参していただいて、欲しいという方に提供するという活動です。妊婦さんから10歳ぐらいまでのお子さんを持つご家庭を対象としています。

それから、おさがり交換会と並行して、「コドモフリマ」という活動を始めました。家にあるおもちゃなどの不用品を持ってきてもらい、安いものだと10円から、高くても500円までで、子ども自身が出品・出店します。実際に売れるかどうかはやってみるまで分からなかったんですけど、ほぼ完売でした。現状では出店してくださる方がまだ少ないので、こういった活動をしていることを広く認知してもらい、参加者を増やしていくことが今後の課題ですね。

コドモフリマをおさがり交換会と並行して開催していくことで、より幅広い年代の親の悩みを解決する仕組みを作りたいと思っています。子どもが大きくなるにつれて、親の悩みや課題は大きく変化します。例えば、コドモフリマでは子どもの金融教育という課題を解決するための役割を担えると考えています。現在はマネースクールなどの金融教育のコンテンツが増えてきていますが、情報の精査が非常に難しくて課題解決が進まないのではということを感じていたので、コドモフリマの活動で、実際に自分で値段を考えて物を売買することを通じて、「お金ってなんだろう」と子どもが考える機会になれば良いなと思っています。それと、コロナ禍においてコミュニケーションの機会が少なくなった中で、日常生活では味わえないような交流の場を提供したいというのもあります。

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おさがり交換会の様子。みなさん持ち帰り専用の袋に詰めます

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コドモフリマでは、子どもたち自身がお店番も。

 

btn_01project2.gif活動を拡げていきたい!

― 今後の活動についてお聞かせください

コドモフリマを開催する場所を拡大していきたいです。様々な地域の商業施設でお祭り的な感じで開催したいです。まずは全道が目標ですね!また、コドモフリマやおさがり交換会を継続的に実施できるように、組織基盤を構築したいと思っています。色々なステークホルダーと連携して、取り組みの輪を広げていきたいです。

― 今年度、当協議会メンバーによる伴走支援を行っています。伴走支援に期待することをお聞かせください

今回、ご協力いただける多くの人の想いを大切にしながら、それを活かしてビジョン・ミッションの実現に近づくために伴走支援を希望しました。ありがたいことに、かえりんの活動を応援してくれる人がたくさんいます。それをしっかりと受け止め、形にしていくための組織の仕組みを構築したいです。具体的には、個人・法人会員等の設定、企業や自治体と連携できる基盤づくりに挑戦したいと考えています。

 

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インタビューを振り返って
産後うつ防止に向けて真摯に活動を継続してきたからこそ、かえりんには、たくさんの仲間や応援者がいます。その応援をしっかりと受け取り、活動を展開していくためにも、足腰の強い組織基盤を一緒につくっていきましょう!また、応援していただける人や組織の想いを活動に活かしていくためにも、より良い支援メニューを一緒に構築していければと思います。(久保)

 

インタビュアー 
久保匠(くぼたくみ)
北海道NPOサポートセンター

※インタビューは、2023年8月29日にエルプラザにて行いました。

 

記事作成 
森田涼雅(もりたりょうが)
北海道NPOサポートセンター夏季インターン

北海学園大学2年

 

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