団体からのお知らせ・インタビュー

2023 / 06 / 30  14:31

[インタビュー]対話の中から感じてもらう~サステナビリティ・ダイアログ 牧原さん・清山さん

[インタビュー]対話の中から感じてもらう~サステナビリティ・ダイアログ 牧原さん・清水さん

一般社団法人サステナビリティ・ダイアログ
宇宙船地球号ミッション! 2022秋~SDGs・環境教育ワークショップ
(令和4年度札幌市市民まちづくり活動促進助成金 子どもの健全育成分野)

 

一般社団法人サステナビリティ・ダイアログは、社会が無理なく続いていくためのサステナビリティ(持続可能性)、必要な知識や智恵をたくさんの人と共有・創造・実践できる場をつくるためのダイアログ(対話)を重視し、持続可能な社会を実現するための知識・認識に関する教育の研修やワークショップなど実施しています。

今回は、代表牧原百合江(まきはらゆりえ)さん、このプロジェクトの事務局の清山美咲(きよやまみさ)さんに話しを伺いました。

 

※右写真:宇宙船地球号ミッション、プログラムの様子

  

btn_01project2.gif『持続可能』ってなに?

― まず、サステナビリティ・ダイアログの活動について教えてください

サステナビリティ(持続可能性)を高めるためのダイアログ(対話)の実践を呼びかけながら、大きく3つの活動を行っています。
①地球を1つのシステムとして包括的に理解する知識の普及
②自然/社会環境問題に協働で取り組むために本質的な人間関係を構築する仕組みづくりの活性化
③違いを越えて人と人とがつながるための参加型リーダーシップの普及
に取り組んでいます。
特に『持続可能な社会づくり』における「『持続可能』ってなに?」ということについて、フレームワークを使った基礎教育を行っています。そして、大人も子どもも一緒に学んで考えて、対話の練習をしていくということも大事にしています。

 

btn_01project2.gif宇宙船地球号ミッション

 ― 今回の助成事業の内容や経緯について教えてください

主に小学生を対象として、「宇宙船地球号ミッション」と題したオンラインによるワークショップを実施しました。1回目は2時間30分、2回目は3時間、2週に渡って、札幌の子どもたちが、福岡や沖縄の子どもたちと交流しました。他の地域の子どもたちと話すことで、自分が住むまちの成り立ちを、対話から感じてもらうのが狙いです。“教える”という形ではなく、対話の中から感じてもらうための授業となっています。

「宇宙船地球号ミッション!」は、2021年3月に、SD(持続可能な発展/開発)のために必要な知識やスキルを、子どもも大人もそれぞれ一人の”地球人”としてつながって学ぼうという目的でスタートしました。コロナ禍でたくさんの人数は集まれないけれど、全国各地で同じテーマに取り組む子どもたちや、オンラインの先で話を聴いて、グラフィックレコーディングをしてくれる仲間ともオンラインでつながって交流しながら、「みんなが幸せに暮らせるロケットを開発しよう!」というミッションに取り組みました。

当初は札幌だけでの実施でしたが、このプロジェクトへの共感の輪が広がり、現在は北海道から沖縄まで全国各地でつながった対話の場が実現しています。開催地が広がったことで、子どもたち同士で、どこに住んでいるの?という会話から、相手の地域の環境や文化に驚いたり、関心を持ったりということがありました。子どもたちにとっては、些細な違いが新鮮なのだと、あらためて感じます。

このプログラムでは、最後にそれぞれの研究所が考えたロケットをお互いに発表しながら、「自分の研究に役立てたいと思ったポイント」や「いいね」と思ったポイントを見つけていきます。同じ事を他の地域の人もやっている、1つの星でつながっているということを、実感してもらえたのではないかと思います。

工夫した点としては、子どもたちが学びたいように学べる場を支えるために、子ども研究員の見守り役である「ミッションアシスタント」がいるということです。そのために事前の準備や研修など時間をかけて当日を迎えています。当日どのようなサポートがあったら過ごしやすいか、まずは自分自身が当日の流れを体験しながら、会場に必要なものを準備したり、過去にミッションアシスタントをしたことがある人の知恵から学ぶ時間を過ごしました。

ミッションアシスタントは、子育て支援団体に所属している方から中高生まで地域によって様々です。私たちが対話の実践として呼びかけている「参加型リーダーシップ研修」をきっかけに参画される方が多いです。対話の見える化をするグラフィックレコーディングの技術を学んでいる方の参加も多いですし、過去の参加者だった子どもが見守る側(ミッションアシスタント)になっていて、循環が始まっています。

準備段階においては、どのように見守るのか、という点での質問が多かったです。このプロジェクトでは、子どものありのままの声を“聴く”ということを大切にしています。事前の研修や準備段階で、「子どもたちに対して指示しなくても大丈夫か」という不安を抱いていた方もいましたが、終わってみると、これで良かったんだ、という自信、確信が持てたようで、子どもとの関わりについて学びがあったようでした。

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プログラムの様子

 

SEM!写真③.JPG
他の地域の発表は、オンラインで共有

 

btn_01project2.gif地域における『器』をつくる

― 今後の活動や課題についてお聞かせください

「宇宙船地球号ミッション」に参加したいという子どもたちからの声が増えてきましたが、それを支える『器』、地域における『器』をつくることが課題だと思います。求められたらいつでもできるようにするためのチーム作りですね。このワークショップは、大人1人で子ども50人を見るわけにはいきません。見守る人が増えないとできないミッションです。開催できる地域が限られているのが現状ですが、札幌のNPOとの提携も始まっていて、徐々に広がりを見せています。参加する子どもが増えて欲しいのと同時に、見守る大人も増えて欲しいです。

私たちの活動への関わり方は3つです。子どもは「宇宙船地球号ミッション」に参加する。大人の方は研修への参加や、記録するなど役割をもって関わることができます。

また「マンスリークルー」という形で、継続してご寄付いただける方を募集しています。どの地域でも、ワークブックや研修用動画を作成しているので、運営のためのご支援をお願いしています。

子どもたちが、自分で考え、他の地域の子どもたちとつながろうとしている姿を実際に見ると、きっと驚かれると思います。その感動をぜひ体感していただきたいです。ホームページには活動の様子が分かる動画も公開していますので、興味を持たれた方のご連絡をお待ちしてます! 

 

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インタビューを振り返って
持続可能な社会という大きな目標を目指して、地球を1つの船に見立てたプログラムを用いて、大人も子どもも共に学ぶ活動をされていました。今回の助成事業では、日本各地を結ぶことで、子どもたちがお互いの地域のことに関心を持ったり、距離を感じつつも1つの星に住んでいるという感覚を抱いているようでした。16箇所を結んでのオンラインプログラムの綿密な準備作業のお話しも、とても印象深いものでした。事業名が示唆するように、地域を選ばない活動ですが、各地域で子どもたちとともに活動する方が必要です。ご関心の方はぜひお問合せいただければと思います。(高山)

 

インタビュアー 
高山大祐(たかやまだいすけ)
北海道NPOファンド
※インタビューは、2023年3月30日オンラインにて行いました。

 

 

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